eスポーツプロライセンスわかっちゃった

eスポーツのプロライセンスが来年2月より発行されるそうです。色々調べた所、多分この制度の意図に気付きました。

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まずはじめに。eスポーツライセンスの目的は、
景品表示法を回避して、日本で高額賞金のゲーム大会を開く』
ためらしいです。

eスポーツとは、ゲームを競技として捉えた際の呼び名です。アメリカをはじめとする諸外国ではゲームは『子供が遊ぶもの』以上のものになっています。プロゲーマーが社会的地位を得ており、高額な賞金の大会も数多く開催されています。


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一方日本ではゲームは依然『子供が遊ぶもの』のままでしょう。理由は様々ありますがひとつ挙げると『ゲームがお金にならない』というものがあるはずです。日本では刑法賭博罪・景品表示法があるために賞金が出せるゲーム大会はかなり制限されています。これを解決しようとしたのが(多分)eスポーツライセンスです。


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――プロライセンスの存在が、どのように賞金制大会につながるのですか?
浜村 これまで、日本のeスポーツ大会においては、ゲームメーカーが大きなお金を用意して大会を開催しようとしても、景品表示法によって、最大で10万円までしか賞金を出せませんでした。
――そういった大会は、“ゲームソフトを買ってもらうためのイベント”という扱いになり、景品表示法によって賞金額が制限されてしまう、というお話でしたね。
浜村 そうです。でも、ライセンスを持ったプロにとって、ゲームは生計を立てるための商売道具ですから、大会があろうとなかろうとゲームは購入して当然のものなんですよね。そうした前提があるから、プロを対象にした大会は“購買促進を目的とした懸賞”には当てはまらないんです。
――なるほど、プロのみの大会であれば、より高額な賞金を用意できると。
浜村 国内で大会を開催できる、というのは重要です。頻繁に海外大会へ遠征する必要がなくなって、渡航費をかけずに賞金を得られる。そうすれば、ゲーマーがゲームを生業にできる時代がやってくるというわけなんです。

ライセンスプロのみの大会ならば景品表示法にひっかからないらしいです。ということはプロライセンスを得る人はかなりの数出てきそうですね。大会を開くためにはプロが一定数必要です。一般のゲーマーでもプロになれるチャンスかも?
また参加費を賞金にする方向で集めてしまうと普通に賭博罪にひっかかるため、プロライセンスにて開けるようになる大会は参加費無料のメーカー主催などに限られそうです。つまりメーカーが高額賞金大会を開きそうなゲームがライセンス種目になりそうです。ソーシャルゲームが種目になってて違和感ありましたがこういうことでしょうね。
逆に言うとメーカー側が日本で賞金大会開かなさそうなゲームはライセンス種目にならない気がしますね。ライセンス認定基準を作るのも大変ですし。後からなるかもしれませんが優先順位は低くされているでしょう。eスポーツプロライセンスは、高額賞金大会を開く日本の団体のためのものです。


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こう考えると関係ある人とない人がハッキリ別れそうです。ユーザーのためというよりはメーカーの思惑を感じる制度ですね…これがゲームのプロの定義になってしまうのかどうか。何にせよゲーム業界が盛り上がってくれることを願います。